情報ソース: 人民新聞11月25日号 http://www3.tky.3web.ne.jp/~sper/index.html
1. 準備なく逮捕されてごめんなさい。元気で再スタートします。
来春、満開の桜が散り終わる頃には、いつ司法に身を委ねても良い準備を完了する予定でいました。その前段で逮捕され、悔しさで眠れぬ数日を過ごしながら、私の逮捕の結果、多くの人々―友人も友人でない無関係の人も―を警察とマスコミの攻撃にさらさせ、多大な迷惑をかけてしまっていることに、申し訳ない気持ちで一杯です。本当に、迷惑かけてごめんなさい。
でも、千年紀の節目に、こうした事態に直面していることは、正直言ってワクワクしている気持ちを抑えることができません。
私が、日本に帰ってきた目的も、本名で、正々堂々と闘う条件を創りたかったからに他なりません。そのチャンスが逮捕によって早く訪れ、かつての友人や未来の友人たちと、これから、気兼ねなく話せるかもしれないと考えると胸が躍ります。
21世紀の新しい道へと、自らのささやかな参加を求め、元気で再スタートします。
2. 私は、パレスチナでの闘いを誇りに、今、日本に居ます。
30年近い歳月を経ながら、パレスチナでは、今この時期も、公正な和平を求める死を賭した闘いが続いています。イスラエルは"対等な和平"を,パレスチナ人と分かちあうことを拒否し、占領と支配をますます強めています。
私たち日本赤軍は、日本の闘いの中から生れ、アラブ、パレスチナ解放闘争に参加して、ベトナム反戦、学園闘争を共に闘った世代・仲間は、現在に至る反戦・平和・環境・文化など、様々な分野で闘い続けていることを知っています。また、連合赤軍事件以降、"人々を幸せにできない革命は革命じゃない!"と、去った仲間がたくさんいたことも知っています。
私たちもまた、アラブの地で闘いながら、普通の思いを抱いて、闘い続けました。私たちが、アラブの地で武器をとって闘うことを含む、すべての闘いは、その地の人々の要求と希望の方向に規定された闘いです。70年代には、70年代の闘いがあり、80年代、90年代を経て、21世紀には、それにふさわし変革の道筋があります。今、パレスチナに平和をもたらす道は、国際社会のイスラエル優位の枠組みを変えること、日本がその役割を率先して担うことが、とても大切です。私は、アラブの地で活動した日本赤軍に誇りを持っています。1977年、レバノン政府と日本政府の謀略で5人の同志がレバノンで逮捕されました。小国のレバノンで250人以上の弁護士たちが不当逮捕に抗議し、5人の政治亡命を求めて、ハンガーストライキを続けました。結局、レバノン政府も公式に「送還拒否」を閣議決定し、岡本同志の政治亡命を認めました。日本政府のシナリオで非合法拉致し、他の4名をヨルダンを経由し日本に連れ戻したことは、日本赤軍の正義性に比べて日本政府側のゆがんだ姿を、アラブの人々にさらしました。4名の日本赤軍のメンバーの拉致誘拐事件は、ベイルートで流血の抗議デモをひき起こし、アラブの人々の中に日本赤軍への不滅の連帯を育てました。
30年近い歴史の中で、アラブの人々の要求に沿って、日本人としての連帯の役割を果たしたいと願い、共同してきた私たち自身の姿がそこにあります。私はそうした日本赤軍を誇りに思います。
日本赤軍の歴史をきりひらいてきた奥平同志・安田同志・山田同志・岡本同志をはじめとする同志たち、獄中で、また離れたところで闘っている日本赤軍の同志たちを、日本赤軍を代表する一人として、誇りに思っています。
一方、アラブの地で、人々の要求と希望の方向に服して闘いながら、同じ観点で私たちが日本の人々の中で、要求と希望に即してなにもできなかったことを大変恥かしく思います。やはり、日本の中の様々な困難を肌で知らない分だけ、闘いやすいアラブの地で闘っていた傾向があります。
そうした中で、ソ連、東欧の崩壊以降、湾岸戦争を経て、時代は新しい闘い方を求めていました。特に、レバノンでの5同志逮捕は、アラブの人民との連帯もまた、正々堂々と公然と合法的に自らを主張する中ではぐくむ重要性を教えてくれました。
「テロリスト」宣伝によって、日々モンスター化している"日本赤軍"は、決して私たちの実像ではないからです。
アラブの地で、人民の要求と希望の方向に添って役割を果たす同じ観点で、日本の人々の要求と希望の方向に沿って進むことは、人々が望むように、民主的方法で、平和を求める道だということを知っています。
日本は、外から見ていても、危機的情況にあります。外交政策は一貫して無方針だし、アメリカに追随して全ての政策を考える国に未来があるでしょうか?日本の未来が危ないし、私が何かできないとしても、微力を尽くして、日本の変革に参加することは又、世界の旧い友人、新しい友人たちと平和を達成する道でもあります。それは又、パレスチナの永続的和平に繋がる道でもあります。日本の外交政策のちょっとした転換は、世界の平和に役立つでしょう。
今、私は、日本に居ます。強いられた状態とはいえ、正々堂々と語る条件が生まれた以上、私は国際社会と日本をよりよく変革する役割を、限られた鉄格子の中からでも始めます。人間と人間の絆をしっかりと、取り戻しながら、人々が手をつないで一票を投じる政治からでも、日本は変わるかもしれません。今政治に関わっていない多くの人々が政治に参加し、人々が力を強めれば変わるかもしれません。私は平和を求め、日本を変えていきたいと思います。
誇るべき20世紀の私たち日本赤軍の歴史を、アラブの地の闘いとするならば、すぐそこにある21世紀の変革の担い手の一人一人となって、私たちも又、日本の中で、始めようと思います。
"外から来て思いあがるな!"とか、いろいろ言われて当然ですが、私も又、外で過ごした違う経験を自負し、役立て、日本と世界のなかで活かしたいと思います。
人間主義、人々に役立つ変革の旗をこれから立てて、進むでしょう!
参加し、共に語ろう!
3. 20世紀を、しめくくるにあたって
新しい千年紀を迎えるにあたって、私たちの、これまでの活動を、人々の中で、司法の中で、きちんとケジメをつけながら私たちは、再生をめざします!
私自身、どのような立場で、どのような被疑事実に関わり、今、どう考えているのかなど発言したい点は多々ありますが、今後の裁判の中で、責任をもって明らかにしていく考えです。
また、過去の日本赤軍の名におけるこれまでの闘いの中で、心ならずも関係のない人々に対して、精神的、肉体的被害を与えたことを私は謝罪します。これは、日本赤軍の同志たちも、機会があれば表明したいと願っていた点でもあります。
4. 感謝します。共に!共に!
今、この場に集まられた皆さん、遠くアラブの地で、ニュースを知って、心配し、声援を送ってくれているであろう皆さん、どこかで連帯を示して下さっている皆さん、ありがとう!ただ感謝ばかりです。
私は、皆の希望を実現する途上で敗北し、一時鉄格子の中に居ますが、新しい飛躍にむけて、学び、再生することを誓います。ありがとう!
獄中の同志たち、後輩として、一杯教えて下さい。そして、共同し、楽しい夢想の中から、又、はばたとう!
みな元気で!