言論圧殺・運動破壊のテロ襲撃を根絶・一掃するために

 マスコミではごくわずかしか報道されていませんが、12月18日に元中核派政治局員の白井朗さんが、25日に同じく元中核派活動家の角田富夫さんが連続してテロ襲撃を受けました。年末にこんな聞くに耐えない、おぞましい事件がおこるとは、哀しく、また怒りを禁じ得ません。連続テロ襲撃は、異なる意見のものにたいして言論ではなく暴力をもって口を封じ、あるいは破防法、盗聴法や住基ネットに反対する活動への破壊行為に他なりません。テロ襲撃を封じ、根絶・一掃していくために、以下、抗議の声、声明を転載していきます。

ENGLISH 2003年1月20日現在


白井朗氏、角田富夫氏へのテロ襲撃を弾劾する緊急声明のご賛同のお願い

一、事実経過

 〇二年一二月一八日、埼玉県の白井朗氏宅に数人の男女が押し入り、白井氏を監禁、暴行するという事件が発生しました。白井氏は全身打撲、両腕脱臼、肋骨骨折、右足の骨損傷の重傷を負わされたため、執筆活動に重大な支障を来すこととなりました。また、同年一二月二五日には東京中野区の路上において角田富夫氏が二人組に突然襲われ、顔面を鈍器で殴打され、右目上裂傷、肋骨骨折の負傷をしました。
 両事件については現在のところまだ犯人は特定されていません。また、どこからも「犯行声明」は出されていません。しかし両氏とも、元革共同中核派に所属していたこと、また、白井氏は執筆活動によって現在も中核派を批判し続けており、一方角田氏は、公安調査庁スパイ宮崎学と中核派との関係に関し中核派を批判してきたことから、このふたつのテロ襲撃事件は関連している可能性が否定しきれません。

二、言論に対する暴力、民主主義の破壊を許しません

 私たちは、このような事件を引き起こした犯人たちに対し、強く抗議します。もちろん私たちは、白井氏・角田氏の思想・行動に必ずしも同調するものではありません。しかし、たとえどのような組織・集団に所属する人物に対しても、テロを行使する権利は誰にもありません。ましてや、現在は一市民として執筆・言論活動を行い、あるいは破防法や住基ネットなどに反対して活動する人々に対して、その言論や活動を圧殺するテロ行為は、許しがたい言論に対する暴力であり、市民運動とその発展を支える民主主義への重大な反対行為と考えます。
 たとえどのような思想・立場に立とうとも、このような卑劣な行動を計画し、実行するような組織・集団は、いかなる市民運動にも大衆的共同行動にも関わる資格はありません。このような組織・集団を私たちは到底許容できません。

三、テロ襲撃は誰を利するのでしょうか

 このテロ襲撃が誰を利するのかは、事件の直後に明らかとなっています。例をあげれば、警察は被害者・白井氏宅で当日二二時頃に不当な捜索を強行し、同年一二月二七日には元反戦自衛官でもあった小西氏の主宰する社会批評社へも不当な捜索が画策されました。これは小西氏の断固たる抗議により中止されたものの、同日、他の反戦自衛官たちの自宅にも次々と不当な捜索が強行されました。
 今回のテロ襲撃は、これらの反戦自衛官たちにはまったく関係ありません。にもかかわらず、白井・角田両氏へのテロ襲撃を口実として、警察権力はこれらの反戦自衛官たちにまで不当な介入を行い、情報収集を強行していったのです。このようなテロ襲撃は、反戦運動をはじめとする市民運動の破壊を目論む公安権力、ひいては侵略と戦争を行う勢力を利するものです。私たちは、このような権力の不当介入に強く抗議します。
 以上の趣旨から、私たちは全国のすべての心ある人々に、この「緊急声明」へ御賛同くださることを呼びかけます。

2003年1月17日

○呼びかけ人(順不同・敬称略)

尾形憲(法政大学名誉教授)、樋口篤三(日本労働ペンクラブ会員)、生田あい(『検証 内ゲバ』PART2著者)、吉留昭弘(『検証 内ゲバ』PART2著者)、いいだもも(『検証 内ゲバ』PART2著者)、蔵田計成(『検証 内ゲバ』PART2著者)、西川享(『検証 内ゲバ』PART2著者)、渡辺一衛(思想の科学研究会会員)、すが秀実(文芸評論家)、津田道夫(評論家・「障害者の教育権を実現する会」事務局員)、来栖宗孝(著述業)、米沢泉美(トランスジェンダー)、片岡顕二(反戦自衛官)、藤尾靖之(反戦自衛官)、佐藤備三(反戦自衛官)、小西誠(社会批評社代表)、きさらぎやよい(編集者)、小林義也(ライター)、富永さとる(西東京市民)、松田健二(社会評論社)、早見慶子(イリオス代表)、noiz (Anarkiismo Informo Centro)、津村洋(『国際主義』編集会議IEG)、伊藤一(『国際主義』編集会議IEG)、山田宏(『国際主義』編集会議IEG)、中井一(大学院生)、北山峻(コム・ネット)、志摩玲介(社会主義研究者)、出口綾子(地球市民アカデミア二期生)、根田悟郎(法政大学生)、まっぺん(ネット掲示板「四トロ二次会」主宰)、井上はるお(『サイバーアクション著者』)、角田裕育(『キツネ目のスパイ宮崎学』著者)、黒目(共産趣味者)

以上の「共同声明」にご賛同してくださる方は、下記のようにお願いします(第一次集約を一月三一日、第二次 集約を二月一五日までに行いたいと思います)。

○ご氏名(団体の場合は団体名)
○肩書
★ご意見(コメントをお願いします)

●連絡先 東京都中野区大和町1−12−10 且ミ会批評社気付
     電話 03−3310−9681 ファクス 03−3310−6561
     email shakai@mail3.alpha-net.ne.jp


言論圧殺・運動破壊のテロ襲撃を根絶・一掃するために 津村 洋

日本および世界中のすべての同志・友人のみなさんへ

1.2002年12月18日、東京近郊において、中核派(革命的共産主義者同盟・中核派)の元政治局員で、69才の白井朗さんが、テロ部隊の襲撃を受け、重傷をおい、病院に担ぎ込まれました。白井さんは、全身打撲、肋骨および足の骨が骨折、損傷させられました。テロ襲撃部隊は、とくに白井さんの両腕脱臼を狙い、その批判活動や社会主義研究者としての活動を圧殺する行為におよんでいます。

2.白井さんは1990年代に中核派から除名され、それ以降、『中核派民主派宣言』などの発刊によって中核派のテロ体質を批判してきました。数年前にはほとんどの書籍を中核派により強奪され、中核派によって「反革命」として名指しされ、「粉砕」の対象とされてきました。さらに、2年前には自宅を放火されるにいたっています。

3.また、2002年12月25日には、56才の角田富夫さんが襲撃され、顔面および身体を負傷し、肋骨骨折の重傷をおっています。角田さんもまたかつて中核派(革命的共産主義者同盟・中核派)に属し、1990年代に離脱しています。角田さんも中核派を批判してきています。彼はまた、全国IDシステム(住基ネット)などに反対する中心的な活動家の1人です。

4.テロ襲撃は、アメリカのイラクへの戦争に反対する反戦運動など、日本の左翼的・市民的活動への深刻な妨害として作用しています。警察は、被害者である白井、角田宅にたいする不当な家宅捜査を強行しました。さらに、連続する2件のテロ襲撃の直後には、そのテロ襲撃を口実として、テロ襲撃に何の関係もない日本軍(自衛隊)の反戦自衛官が警察によって一斉に家宅捜査されています。

5.テロ襲撃は日本の左翼的・市民的運動に大きなダメージを与え、それに関心ある人々に計り知れないショックをもたらしています。中核派を離脱したメンバーにたいするテロ襲撃は、スターリン主義による粛清と同質のテロ襲撃に反対する日本の良心的な左翼的・市民的世論にあえて挑戦するものです。

6.中核派はいまだに連続テロ襲撃について沈黙したままです。どのような批判にたいしても言論による反論こそがふさわしいのです。日本であれ、他のどこであれ、どんな「左翼」的テロ襲撃も一掃されるべきです。私たちは、言論圧殺・運動破壊の野蛮なテロ襲撃を断固として糾弾します。

7.これ以上のテロ襲撃を止めさせるために抗議の声を上げてくださるようお願いいたします。破壊的なテロ襲撃に反対する日本および世界中のいかなるグループ、個人もテロ襲撃抗議のキャンペーンに参加できます。テロ襲撃にNOの声を!

津村 洋(『国際主義』編集会議IEG)

2003年1月9日


連続テロ襲撃を口実とする不当弾圧を許すな! 『救援』1月号向けに追求した投稿 津村 洋

 去る12月18日、25日のテロ襲撃をおおいに利用し、公安警察による反戦自衛官たちにたいするあまりにも不当な弾圧、ガサ入れがなされています。その実態をみなさんにご報告するとともに、テロ襲撃−公安警察の弾圧への決然たる反撃を呼びかけます。

前代未聞の画期的なガサ入れ撃退

 12月27日(金)午前、社会批評社にたいして、公安1課の星警部(責任者)を初めとする十数名の公安警察がガサ入れに来ました。社会批評社の小西誠さんは、星警部が示す令状を敢えて無視し、「このガサの根拠を責任者である星が示せ、言論妨害テロの被害者である当社にガサに来るとは何事か、警察は中核派の味方か、中核派の言論妨害テロを擁護するのか、このガサは中核派の言論妨害テロにもまして、国家権力・警察の言論弾圧だ。当社は小なりといえども言論の自由を謳う出版社である、このような言論弾圧は到底許容できない」と、長時間に渡って断固として抗議し、星以下の刑事と激論しました。
 星警部は「令状を読んでくれ」と何回も懇願を繰り返すも、小西誠さんは一切令状は無視し、「警視庁の責任者であるあんたの言葉で説明しろ」と要求し、一歩もひるみませんでした。根負けした星警部は、デカども全員をワゴン車の中に一旦集めて鳩首会談。かくして星警部は、小西さんの前に再登場し、「令状の執行はしない、小西さんの意見を尊重する」といって引き上げていきました。
 まったくもって不当きわまりないガサ入れを撃退した画期的な前例だと思います。

許しがたい反戦自衛官にたいする一斉ガサ入れ

 この社会批評社にたいする不当なガサ入れ策動は、実は当日いっせいに強行された反戦自衛官たちへのガサ入れの一環でした。およそ午前8時から、反戦自衛官の片岡顕二、藤尾靖之、佐藤備三さんらに、時間も内容も同じ礼状で、次々とガサ入れがなされたのです。反戦自衛官のみなさんは当然にも、それぞれまったく関係ない不当なガサ入れに断固として抗議しました。がしかし、公安警察は、「捜査の一環だ、(テロ襲撃の)犯人の特定のためにやる」との一点張りでした。
 押収物は片岡さんのところが、『中核派vs反戦自衛官』の一点、他はまったくなしです。通常、権力のガサ入れは住所録などを重視するのに目もくれていませんから、今回のガサはテロ襲撃を活用した反戦自衛官たちへの威嚇・弾圧としか言いようがありません。
テロ襲撃の被害者宅への言語道断なガサ入れ

 ガサ入れの口実とされたのは、12月18日の白井朗さんへのテロ襲撃および25日の角田富夫さんへの卑劣きわまりないテロ襲撃です。
 被害者である白井さん宅には、18日午後9時過ぎから19日午前3時にわたって、最初は、春日部署10人によって、入れ替わりで春日部署13人(責任者:特捜班課長=タカネ)による徹底した現場検証に名を借りた不当捜査が強行されました。
 白井さんの連れ合いの浄子さんはあまりに不当な捜査にずっと抗議を続けましたが、警察は「襲撃される理由がある、その理由を調べる」と、まるでいじめ問題で、いじめられる側に理由がある・・・ってな不当なこじつけを繰り返しました。主な押収物件は、白井さんが身につけていた衣類すべて、住所録、ワープロ、フロッピー1枚、社会批評社の本2冊。白井浄子さんは、20日にも、責任者タカネに電話で不当な捜索に抗議し、さらに近所をうろつく警察にたいしても、ここで暮らすしかない自分たちにとって生活権の侵害だと抗議しました。

言論圧殺・運動破壊のテロ襲撃を一掃しよう!

 テロ襲撃の被害者の白井さんは、全身打撲、両腕脱臼、肋骨骨折、右足の骨損傷の重傷を負っていますが、とくに利き腕の右腕を狙われており、執筆・言論弾圧のテロルであったことが明白になっています。
 また角田富夫さんは、破防法に反対し、反住基ネットネット連絡会で活躍しており、運動破壊のためのテロルであったと断言できます。また、角田富夫さんが、襲撃された前日にamlに投稿した書き込み http://www1.jca.apc.org/aml/200212/31424.html もまたテロ襲撃の意図を浮き彫りにしています。
 何よりも連続テロ襲撃の政治的効果は、アメリカのブッシュによるイラク侵略戦争が切迫している今、反戦自衛官をはじめ、広範な反戦平和の運動を妨害し、弾圧するものといえます。公安警察の不当なガサ入れ、弾圧を許さず、言論や運動を封殺するテロ襲撃を断固糾弾・一掃し、政治的・社会的・市民的運動を防衛していきましょう!(津村洋)


アフガニスタン・ラディカル左翼LRAから第2信 2003年1月1日

(略)

 (連続テロ襲撃の)知らせを聞き、とても悲しんでいます。(アフガニスタン・ラディカル左翼LRAの)すべての同志およびアフガニスタン社会主義協会ASAの同志たちに知らせました。アフガニスタン社会主義協会ASAの同志たちもまた「左翼ファンダメンタリスト」に反対し、みなさんへの連帯の意志を表明しています。また、今や彼ら(中核派)の犯罪的な本性を世界中に知らせることは私たちの義務でもあります。日本における「左翼」(中核派)とその振る舞いについて世界中のすべての左翼および個々の同志たちに知らせるようにします。

(略)

 すべての同志たち、とりわけ(連続テロ襲撃によって)負傷したみなさんに最大の敬意を表明します。できるだけ早く健康状態についてお知らせ下さい。なぜなら、アフガニスタンのすべての同志たちが驚き、心配しているからです。

(略)

連帯の意を込めて

アフガニスタン・ラディカル左翼LRA

2003年1月1日

(翻訳責任:津村 洋)

(Omit) I very sad to hear the news.I was confirm all the comrades and the comrades of ASA. they also announce their soldirty with you against left fundamentalist.now it is also our duty to show their criminal faces to all world.I will inform all the left organization and individual comrades about this act of the leftist in Japan and thier act.

(Omit)

also say my best regards to all comrades and especailly for injured comrades.And as soon as possible let me know about their health becouse all the copmrades are surprise here aor them.

(Omit)

in solidarty
LRA.

アフガニスタン・ラディカル左翼LRAから第1信 2002年12月24日

 (略)

 白井朗同志が革命的共産主義者同盟・中核派により襲撃され、重傷を負って入院した知らせを受け、悲しみ深く、怒りを禁じ得ません。
 親愛なるすべての同志のみなさんに、重傷を負った同志に私たちの思いを伝えてくださるようお願いいたします。「左翼ファンダメンタリスト」に反対し、あなた方への全面的な連帯の意志を表明します。私たちは「左翼ファンダメンタリスト」を断固糾弾します。あなたたちは孤立していません、私たちはあなたがたと共にあります。
 私たちは、最大限健康の回復に努められるよう望みます。私たちの使命は長い道程の途上にあるのですから。もし助力が必要なことがあればお知らせ下さい。
 親愛なる同志のみなさん。
 「左翼」政党によるこのような行為が行われことを想像だにできず、悲しむばかりです。私たちは、かかる行為に反対し、あなたがたと共にあります。そのような彼らに反対して闘うのも私たちの新しい事業です。
 私たちの側から同志の健康を気遣い連絡を維持しますので、同志の病状についてお知らせいただくようお願いします。
 同志的な挨拶をおくります。

(略)

アフガニスタン・ラディカル左翼LRA
Left Radical of Afghanistan (LRA)

2002年12月24日

(翻訳責任:津村 洋)

(Omit)

Thanks for your email.when I heared about comrade Shirai Akira ,and severely comrades are injured and they are in hospital,attacked by Chukaku-ha; Revolutionary Communist Leage Middle Core Faction,I became so sad and angry.first of all say my few words to these comrades are injured" dear and respect full comrades,accecpt our comradly regards and wishes.on ce again lra announce complete solidarity with you against the leftist fundamentalism.we are strongly condem the left fundamentalism.you are not alone we are with you, We request you to try your best to take health becouse we have a long mission,if you need any thing let us know"

dear comrade

I am so sad to hear this action from the left party,I was never imagan that the left can do this type of action. but we are with you against this type left parties.it is our new work to work agianst them. I will send you a brief email, untile that time ask about the health of comrades every time from our side and inform me about the satution and comrades health.Ia m waiting for yiour soon response.

comrdaly regards

(omit)

Left Radical of Afghanistan (LRA)


JVP−JCのテロ襲撃抗議声明 世界から共にテロルを一掃していくために

 12月18日、革命的共産主義者同盟全国委員会(中核派)の元政治局員であり、『中核派民主派宣言』などを執筆してきた白井朗同志が中核派によって襲撃され、重傷を受け、入院したとのとても悲しい知らせを受けました。また、25日には、同じく元中核派で、破防法に反対し、また反住基ネット連絡会で先頭にたって活動しておられた角田富夫さんがテロ襲撃されたとのさらに信じがたい情報です。
 人民解放戦線−スリランカ 日本委員会(JVP-JC)は、被害を受けたお2人はもとより、ご家族、ご親戚の皆様、ご友人の方々のご心痛を察し、心からお見舞いのご挨拶をおくります。私たちJVPに何かできることがあればお伝え下さい。一刻も早いご回復を祈りつつ、できることはなんでもご支援します。
 私たちJVPは、1971年の武装蜂起の時点で数万人、1989年を前後してさらに多くの大虐殺を被ってきました。1人を除くすべての政治局員、大半のメンバー、支援者たち、そしてJVPと勝手にみなされた多くの無垢の市民たち10万の命が眠る血の海をわたってきました。
 喜んでいるのは権力者、警察であり、中核派のテロ襲撃はこうした虐殺者の側に身を移すことではないでしょうか?
 私たちJVPは、根絶やしのテロ襲撃から世界各地へ逃げ延び、今では17ヶ国に組織を建設し、本国でも急速に勢力を挽回してきました。そのような過程でも、たとえば数年前には本国から職業的なテロ部隊が送り込まれ、JVPの破壊を狙ってもっとも弱い名古屋のメンバー・支持者たちが襲撃されています。また、昨年には、ネット上でJVP粉砕が排外主義的に叫ばれもしました。
 中核派のテロ襲撃はこうした卑劣な攻撃とどこが異なるといえるでしょうか?
 白井朗同志は、とくに利き腕である右腕の脱臼がひどいと伺っています。執筆・言論活動の封殺を狙った意図的なテロルであることは明白です。また、被害者である白井朗同志宅ばかりか、無関係な反戦自衛官宅に警察の一斉のガサ入れが不当にもなされたと聞いています。今、イラクへのブッシュの戦争(国家テロル)が迫っているとき、テロ襲撃が果たした役割は、反戦平和などの広範な大衆的運動への妨害、弾圧に他なりません。
 日本のみなさんが、言論圧殺・運動破壊のテロ襲撃を封じ、一掃するために、広範な抗議の声をあげ、なせるあらゆる努力をしていくものと信じます。
 人権や民主主義などおかまいなしのテロ襲撃は、いかなるコミュニスト、左翼であれ正当化されえない非人間的で野蛮な犯罪です。テロの命令・指揮・実行とコミュニスト・左翼であることは深淵で隔てられており、両立などできません。すべての日本の左翼のみなさんが、テロ襲撃の抑止・根絶に努力を傾注し、そうすることで人々からの信頼を回復されんことを希望します。

 何よりも中核派を信じて誠実でまじめに活動している中核派のみなさんに訴えます。
 コミュニスト、つまりインターナショナリストとして、日本の、さらに狭い中核派の窓を越えて世界に広く目を開いてください。互いに「内ゲバ」的に殺し合い、テロ襲撃に酔いしれる左翼が今世界のどこにいるでしょうか?世界の鏡に自分の姿を映してみてください。「左翼」テロリストの実像を世界は飛び上がって驚愕し、なぜいまだにそんなむちゃくちゃをやっているのかと心底疑問を禁じ得ないでしょう。その驚きと疑問にたいしてどう誠意をもって応えられるのでしょうか?
 中核派の誠実でまじめな活動家のみなさんこそが、他の誰よりも、テロの命令・指揮・実行をくい止める最大の力になりうるのだと考えて下さるよう願います。そんなことをすれば自分たちがテロ襲撃されると心配でしょうか?世界のどこであれ、コミュニスト・左翼たらんとする誰の胸の内にも、いざというときに人々のためになすべきことをなすほんとうの勇気が宿っているものと信じます。
 今後の事態の進展いかんで、もしも日本のみなさんが必要とされ、その意義があるのであれば、私たちは、JVP日本委員会として、あるいはスリランカ本国と世界各地数万のJVP組織を代表して、前進社におもむき、中核派の政治局、指導部のみなさんにたいしてテロ襲撃を止めるよう働きかける用意があります。

 最後に、すでに「内ゲバ」について日本のみなさんに書き送ったメッセージを転載しておきます。

「・・・「内ゲバ」という日本独特の問題について一言述べないわけにはいきません。日本では何十年もの間、組織どうしが相手を反革命だからといって殺しあって来ました。暴力をもてあそぶ行為は哀しむべきことです。考えても見てください。もしスリランカで同じことをしたらと。十万人殺されたから十万人殺し返すのですか?とんでもないことです。
 JVPは、この間のはなはだしい不正選挙の中で、政府や与党議員の私兵・ギャング団あるいは警察によって、集会を襲撃され、選挙事務所を焼き討ちされ、選挙活動中の活動家を次々と銃殺・撲殺されてきました。JVPは、やられてもやられても、一切<やりかえす>ことをせず、大衆的なデモや抗議による反撃に徹したのでした。このような冷静で、規律ある振る舞いが人々の信頼を集め、選挙での勝利につながったのです。
 「内ゲバ」というテロルに酔いしれるおかしな組織の存在は、左翼の弱さによるものです。まっとうな左翼がきちんと活動し、人々の支持を得て力を持っていけば、そのような堕落を一掃できるはずです。」(サマン・プリヤンカラ 人民解放戦線JVP(スリランカ)−日本委員会「国際的な左翼の交流・提携、反帝国主義闘争の前進のために JVP(スリランカ)の闘い−その歴史を教訓として 『共産主義運動年誌』第2号 2001年4月20日発行 pp.320)

2003年1月1日
人民解放戦線−スリランカ 日本委員会:JVP-JC
People's Liberation Front - Sri Lanka Japan Committee


角田富夫さん襲撃事件に関する声明 盗聴法に反対する市民連絡会

2002年12月30日

盗聴法に反対する市民連絡会
連絡先
日本消費者連盟 電話03-3711-7766
JCA-NET 電話070-5553-5495(小倉)
日本カトリック正義と平和協議会 電話03-5632-4444

 私たちは盗聴法(犯罪捜査のための通信傍受法)に反対する市民のネットワークです。
 12月25日、私たちのメンバーである角田富夫さんが、自宅近くの路上で何者かに襲撃され、重傷を負いました。私たちはこのような暴力を絶対に許せません。
 今回の凶行は、犯人グループが本人であることを確認してから襲ってきたこと、所持品を盗られるなどしていないことなどから、単なる物盗りや通り魔の犯行ではありません。日頃の角田さんの活動に対して、意見を異にする者による政治的目的の凶行であることは明らかです。
 私たちは、盗聴法という人権に関わる問題に取り組むグループですが、同時に平和を目指しすべての暴力に反対します。今回の凶行は、誠に許し難い卑劣な行為であるとともに、私たち平和を目指すすべての市民に対する挑戦だと考えます。このような凶行を許さないために、以下のような見解を表明します。

1.暴力は、たとえどんな理由があろうと許されるものではありません。
2.ことに、意見の相違を暴力で解決することは、あってはならないことです。私たちはそのような行為、考え方を容認することはできません。
3.そして同時に、暴力によっては問題は何も解決しないこと、憎しみだけが残ることを、犯人グループに訴えたいと思います。
4.様々な課題が山積する日本の市民運動の現状において、いまは立場の違いを乗り越え、ともに手を携えて取り組んでいく必要があります。今回の凶行は、そのような連携に水を差し、その努力を侮辱するもので、運動に対する妨害以外の何ものでもありません。

 私たちは上記のような立場から、今回の凶行を行った人々とは運動をともにすることはできません。今後も同様の凶行は断じて許されないということを、ここに表明いたします。

以上


[aml 31470] 言論を封殺する政治テロを弾劾します 富永さとる

 元中核派幹部で、同派を離脱後、中核派を批判していた白井朗氏、角田富夫氏が相次いで襲撃され、負傷されました。

 2氏が連続して襲撃されたことによって、この事件が2氏の言論活動に関わるものであって、その言論活動を妨害・封殺する意図からなされた政治テロであることは明らかです。

 各種掲示板での情報によると、襲撃者は顔を隠さず襲撃を行っており、公安機関によるものと考えることは極めて困難です。

 白井氏も角田氏も、中核派で重要な地位にいた当時の同派の内ゲバについて責任を免れるものではありませんが、しかしだからと言って、言論を封殺するための2氏に対する政治テロが許されるわけではありません。

 いま私たちは、ブッシュ政権の先制攻撃戦略によって21世紀は再び、戦争とむきだしの侵略の世紀になってしまうかもしれないという瀬戸際に立っています。

 反戦・非戦の大衆運動の高揚が何よりも求められ、人類と地球の未来を決定づけるこの局面で、再び内ゲバ・政治テロによって、オルタナティブ・ムーブメント、大衆運動が打撃を受けることがあってはなりません。

 襲撃者は、客観的にはブッシュを利する行動をとったことを自覚しなければなりません。

 かつて日本の60年代末叛乱−反安保・沖縄闘争は、連合赤軍事件と内ゲバによって大打撃を受けました。その後、これらに関わった党派だけでなく、反戦反安保をはじめとする運動全般が、数十年にわたって庶民大衆から不信感・嫌悪感をもたれつづけ、未だその打撃から完全には回復しきっていないことを見据えなくてはなりません。

 また、私はこれらの退廃の背後には公安スパイが関わっていた可能性が少なくないと考えています。戦前の反戦運動がスパイMによって壊滅的な打撃を受けた教訓から私たちは学ばなくてはなりません。

 スパイによって組織の方針が自滅的な方向に向けられようとしたとき、それを止められるかどうかは、実際に各種大衆運動を現場で闘い、現実の矛盾と現実の大衆と接している現場活動家たちが自分たちの意見を方針に反映させられるかどうかの民主主義の問題です。スパイを直接摘発できない場合でも、組織と運動が誤った方向に走ることを止められれば被害は少なくてすみます。
 参照;伊藤晃『転向と天皇制』勁草書房

 そのような問題意識から今回の事件を考えた時、この事件が宮崎学の公調スパイ問題と関連している可能性が否定しきれないことは、たいへん重大な意味を持っていると思います。 http://www1.jca.apc.org/aml/200212/31424.html (角田氏が襲撃される前日の投稿)

 1度目は悲劇として、2度目は喜劇として――マルクスの言葉をひくまでもなく、私たちは、日本国内の反戦運動が権力に敗北した結果、アジア諸民族への侵略を止めることができなかった教訓を活かし、2度と同じ過ちを犯してはなりません。

 以上のような立場から、私は白井氏、角田氏の言論を封殺することを目的とした今回の政治テロを断固として弾劾するものです。

 大衆運動を政治テロとスパイによる破壊から守るため、多くの心ある方々が声をあげられることをお願いしたいと思います。

 富永さとる
 satoru@jca.apc.org

(2002年12月28日)


【転載】元中核派幹部・白井朗氏と角田富夫氏へのテロ襲撃を糾弾する(かけはし2003.1.20号より)


(1)昨年十二月十八日、中核派(革命的共産主義者同盟全国委員会)の元政治局員で、一九五九年の革共同全国委員会創設以来の指導部だった白井朗氏の自宅(埼玉県春日部市)に、数名の者が押し入って白井氏を襲撃し、白井氏に全身打撲、両腕脱臼、肋骨骨折、右足骨損傷などの重傷を負わせた。
 それから一週間後の十二月二十五日には、同じく中核派の元幹部で、中核派を離脱して盗聴法や住基ネットに反対する市民運動を担っていた角田富夫氏が、自宅近くの東京都中野区の路上で襲撃され、右目上裂傷、肋骨骨折などの重傷を負うという事件が発生した。 白井朗氏は、この間、自らが指導してきた中核派のスターリン主義そのものの実態を批判する執筆活動を続けていた。中核派は二〇〇一年に開催したと称する「第六回全国大会」特別決議で白井氏を「革共同から逃亡した反革命」と規定し、その「断固たる粉砕」を呼号していた。実際、白井氏は二〇〇一年一月に何者かによって自宅に放火されるというテロ襲撃を受けている。
 角田富夫氏は、公安調査庁のスパイとして活動してきた宮崎学を中核派が利用し、自らの組織情報を握られてきた問題を、中核派が隠蔽し、あいまいなままにしてきたことについて明らかにする言論活動を行ってきた。中核派は角田氏についても、小西誠氏らとともに「政治警察・公調およびスパイ三島(弁護士の三島浩司)と同じ立場に移行」し、「革命党に敵対する反革命の共同戦線をつくる役割を果たしている」(「前進」02年3月4日号、「反軍闘争に敵対し反階級的転向分子に転落した小西誠」)と主張していた。

(2)この許すことのできない卑劣きわまる犯罪が何者によってなされたのかについては、いまだ推測の域を出ない。「犯行声明」も出されてはいない。しかしわれわれは、この白井氏、角田氏へのテロ襲撃が同一の政治的目的を持った一連の行為であると断定せざるをえない。
 国家権力・警察当局は、被害者である白井、角田両氏の自宅を不当に家宅捜索し、住所録、書籍、フロッピーなどを押収していった。また小西誠氏の声明によれば、この襲撃事件とはなんの関係もない小西誠氏が経営する(株)社会批評社や、小西氏とともに活動している反軍兵士の自宅にも家宅捜索に押しかけ、社会批評社への捜索は小西氏の抗議によって断念したものの、反軍兵士の自宅については捜索を強行して書籍を押収した、という。
 この点から見ても、今回のテロ襲撃が、労働者・市民運動に対する警察権力の介入と弾圧の口実を与える反動的な犯罪行為であることは明白である。
 十二月三十日、盗聴法に反対する市民連絡会は、同連絡会のメンバーである角田氏襲撃についての声明を出した。同声明は「今回の凶行は、誠に許し難い卑劣な行為であるとともに、私たち平和を目指すすべての市民に対する挑戦だと考えます」と述べるとともに、「今回の凶行を行った人々とは運動をともにすることをできません」とする断固たる立場を表明している。われわれは、盗聴法に反対する市民連絡会の声明を支持する。

(3)われわれは、日本新左翼運動における「内ゲバ」の犯罪性を当初から指摘し、内ゲバを大衆運動の場から一掃することを一貫して主張してきた。とりわけ革マル派、中核派、解放派などによる殺人を自己目的化するまでに至った内ゲバのエスカレートが、どれだけ大衆運動の発展に打撃を与え、警察権力に弾圧の口実を与えるものであるかを厳しく批判し、内ゲバ党派を共同行動の対象とは見なさない立場を堅持してきた。
 われわれは、一九八四年、中核派の内ゲバ襲撃によって八人の同志が片足切断をふくむ重傷を負った時にも、大衆運動によって彼ら内ゲバ主義者を包囲し、糾弾する闘いを展開してきた。
 われわれは、中核派から離脱した白井、角田両氏が、かつて中核派の指導的幹部として内ゲバ襲撃のエスカレートに責任を負っていたことに対し、明確な態度表明や自己批判を行っていないことを批判する。白井氏や小西氏による中核派のスターリン主義や内ゲバ主義に対する批判は、重要で積極的な転換ではあるが、対革マル「内ゲバ戦争」との関係で、その思想的根拠に対する批判はいまだ限界を持ったものである。しかしそのことによって、今回の白井、角田両氏に対するテロ襲撃を労働者・市民運動、ならびに革命をめざす闘いに対する敵対以外のなにものでもないとして厳しく批判するわれわれの立場は、なんら変わるものではない。
 中核派は、自らが「反革命」として「粉砕」の対象に挙げていた白井、角田両氏へのテロ襲撃に自ら関与しているのかいないのか、はっきりとした形で表明すべきである。そしてもし関与していないと主張するのであれば、この暴挙に対してどのような態度をとるのか、機関紙上ではっきりと表明すべきである。
 われわれは白井、角田両氏へのテロ襲撃を断固として糾弾するとともに、この犯罪を実行した組織を大衆運動、共同行動の場から排除するために闘う。スターリン主義そのものに他ならない内ゲバ主義の一切の表現と闘い、それを一掃することに労働者・市民の未来がかかっているのである。
 同時にわれわれは、今回の事件をも契機とした警察権力による大衆闘争への弾圧・介入の拡大に対して、あらためて警戒を強めることをすべての人びとに呼びかけるものである。(二〇〇三年一月)


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